
●子どもの学力を上げるためには、子どもの脳に学習したことを記憶として定着させることが重要です。この記憶というものを担っているのが脳の海馬という部分です。海馬という脳のかなり奥に隠れている部分が働いて、短期的な記憶(近時記憶)をつくりあげます。しかし、海馬が扱う情報量は非常に容量が少なく、このままではいずれ忘れてしまいます。それを容量の大きな部分=大脳新皮質の側頭葉という場所に移し変えることで、半永久的に失われない記憶(遠隔記憶)とすることができるのです。目指すべきは、子どもの記憶を半永久的な遠隔記憶へとうまく置き換えることです。情報というのは整理した形でこそ側頭葉に蓄積されやすいし、整理されている情報というものは取り出しやすくもあるということが脳科学によってわかっています。受験はもちろん、社会で成功するにはいかに整理された記憶を自由に取り出すことができるかにかかっているともいえます。つまり、受験を通じて社会で成功するためのトレーニングを行っているのだと考えられます。
●受験にきちんと向き合った人は必ずどんな分野でも一定の結果を残せる、そういう力を私は「脳力」(脳のチカラ)と呼んでいます。そして、その脳力をつけるために必要な基礎を与えてくれるのが、情報を整理しながら、脳にピッタリあった記憶方法で記憶していくことだと考えています。
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大脳辺縁系にある「記憶の中枢」。一時的な記憶を長期的な記憶に置き換えるのに重要な働きをする。目から耳から入ってきた情報をもとに安定した記憶に変換し形成します。 |
脳幹の一部、中脳から枝を伸ばし、記憶の中枢「海馬」、意欲の中枢「側坐核」、思考の中枢「前頭連合野」などにドーパミンという脳内ホルモンを分泌する働きをします。目から耳から入ってきた情報をもとに安定した記憶に変換し形成します。 |
大脳新皮質のちょうど額のあたりにあり、理性や思考力を司ります。勉強などの脳の活動に重要な働きをする「46野」もここに属しています。 |
大脳新皮質の中でも耳のあたりにある器官。特に、勉強などによって記憶した知識情報を保存します。蓄えられる情報量も膨大ですが、一度蓄えられた記憶は簡単には消去されず半永久的に保存します。 |
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